第111回番組審議会

番組審議に先立ち、前回番組審議会後から今までのFMくらしきの行事説明を行った。その後、審議委員の皆さまから「週末です。930。」のご意見を伺った。

開催年月日 令和5年10月25日(水)10:00~12:00
開催場所 倉敷アイビースクエア

ご意見1

パーソナリティの方がとても上手い。言葉が聞き取りやすく、垢ぬけた感じがする。週末に向けての明るい雰囲気が良い。選曲はJ-POPが中心で、全く知らない曲ばかりだったが、新しい曲を知る事が出来たので好印象。ウィメンズクリニックのコーナーは、インタビューが上手く、クリニックの雰囲気などが伺え、男性でも行ってみたいと感じた。気になった点は、オリヅルカオリさんのコーナー。言いたい事が多いのは理解できるし、彼女の口調なのかもしれないが、早口で何を言っているのか聞き取れないというストレスを感じた。全体的には、ローカルな話題が随所に盛り込まれていて、比較的ストレスなく聞く事は出来た。話題の中に、パーソナリティ自身の感想や意見、リスナーからのメッセージがあ全体的にあり、聞きごたえのある良い番組だと思う。

ご意見2

パーソナリティの杓永さんは、非常に滑舌が良く声にメリハリがあって聞いていて楽しい。個性的で上手い。ラジオの特性を熟知しているような感じすらする。リスナーが飽きないように、声のトーンを変えて話している所がすごい。5種類くらい使い分けているのでは。下津井エリア代表とすれば、非常にありがたい「下津井節」の話題は、ゲストの方から話をうまく聞き出していて、聞く人にとって聞きやすく工夫されているように感じた。全体的なトークは、恐らく好きな人と嫌いな人に分かれるのでは。私は好きな方である。あまり元気すぎると、煩いなと思う人もいるかも。また、下津井節がフルコーラスOAされたのは良かった。

ご意見3

とても話題が多く2時間の中で次から次へと話題が出てくる印象。オリヅルさんをはじめ、登場する方々とパーソナリティの信頼関係、コミュニケーションが上手くいっていると感じた。その反面、初めてこの番組を聞いた人にはちょっと背景がわかりづらいかなと感じたので、そういう方への配慮があればありがたいと思う。税務署のコーナーは、恐らく税務署の方が原稿を用意しているのだと思うが、少し説明がわかりづらかった。「下津井節」をフルコーラスかけたという部分は、他の局ではない、エフエムくらしきならではの事だと思う。声のトーンについては、皆さんのご意見のとおり、私は少し聞きづらいというのが正直なところだ。ずっと聞いていると、後半少ししんどいかなと感じた。全体的には、ファンの方がいっぱいおられてまさに地域に支えられている番組だと感じ、また非常に楽しく番組の時間を過ごしている様子が伺えた。

ご意見4

元気のある方だなという印象。コーナーで倉敷市の情報を読んでいただく所があるのだが、とても聞き取りやすい発声をしていた。声のトーンについては、元気がありすぎるので個人的には難しいが、人それぞれ好みがあるのでは。仕事をしながら聞いている人が多いと思われる時間帯なので、さまざまなコーナーがポンポンと変わっていくのは、流し聞きには良いと思う。番組名だが「週末です。~」と聞いた時、自分は土曜日だと感じてしまった。他の方もそうおっしゃられていたので「金曜日」という事をもっと主張してみては。

ご意見5

個人的には、杓永さんの声は聞きやすかった。金曜日の朝の少し浮遊感がある気持ちも、声でガツン!ともってきてくれるような、上げてくれるような話の仕方や声のトーンなので、もの凄く元気が出て良い番組だなと思った。杓永さんが、ゲストに合わせて声色を変えていたり、上手く話しを引き出していたりという事が、聞いていてすごく感じられた。「下津井節」の部分は、非常に印象に残っていて、個人的に民謡などは聞かないし興味もあまりない。が、リスナーはそれぞれなので、興味がない人に興味を向けさせる話し方や情報の出し方というのは、非常に難しいのだなと感じた。平素ラジオに出ていないゲストの方から、どうやって上手に話を聞きだしていくのかという事の勉強になった。オリヅルさんのコーナーのフリートークが個人的に早口で聞きづらく、話しの内容が分かりづらかったので、事前にもう少し打ち合わせなどをして、お互いおしゃべりが被らないようにしてもらえたら、ストレスなく聞けたかなと思う。山陽新聞のコーナーは、杓永さんが視覚的に見えてこない部分を上手く視覚的に伝えてくれていた。フォローが上手い。が、番組の最後の終わり方が残念だった。

ご意見6

杓永さんの声にメリハリがあり、大変聞きやすく親しみが持てた。「下津井節」のイベントについて実行委員の方の話を、杓永さんが上手く聞き出していて実施内容をよく理解できた。この大会にはどのような方が参加されるのかについても少し知りたかった。税務署のコーナーは、納税証明書スマホ請求の準備についてなど説明していたが、あれこれ必要と一気に説明があり、そこが取っ掛かりの大切な部分だと思うので、もう少し丁寧な説明があった方が良いと思った。オリヅルさんのファンの多さに驚いた。お話から明るい人柄がよく伝わり、ファンが多いのもうなづけた。「身近な気になる」メッセージ紹介で、最後時間が無くなってしまい締めがどうも残念な終わり方だった。

ご意見7

税務署のスマホ請求などの話は、ラジオで説明するには少し難しいのでは。どちらかというと新聞向きかなと。皆さんの意見とかなり被ると思うが、杓永さんは私からすると、やや早口かなという感じ。女性ゲストのコーナーなどで、女性同士の会話でテンションが上がってくると、かなり早口になっているように思う。「下津井節」については、フルで流したという事は大変良かったと思うが、少し長いかも。オリヅルさんのコーナーは、彼女の曲をフルで聞いてみたいと思った。山陽新聞コーナーは、打ち合わせ以外の事を質問して会話を弾ませたいという気持ちは良くわかるのだが、記者によってはなかなか難しい場合もある。取材した事を話すが、取材したという事は、また聞きなわけで、色々想定外の事を聞かれてしまうと、機転が利く記者なら受け答えが上手くできるが、そうでない者もいるという事も理解して欲しい。上手く答えられない時があると。リスナーに申し訳ない気持ちになる。

ご意見8

楽しい番組という印象。特に「ウィメンズクリニック」の話は、自分は男性なのであまり内容的には興味がないと思っていたが、とても印象的でどんな病院なのだろうと、ちょっと行ってみたい気持ちになった。そういう意味では、コーナースポンサーの価値を上げていて素晴らしい。話が上手いと感じた。ただ、全体を聞いていて少し気になったのは、オリヅルさんのコーナーは話は面白いのに聞きづらいという事。曲は非常にすんなり聞けるのに、話したい事が沢山あるのか、早口で内容が聞きとりづらかった。ご本人宛てのメールアドレスも、口頭ではなくホームページへの誘導の方が良いのかなと感じた。山陽新聞のコーナーで、亡くなった方の衣装展示の話題があり興味深く聞いた。イベントを立ち上げた人の話が聞いてみたいと思った。

局の見解

沢山のご意見ありがたい。今回の番組は、恐らく意見がわかれるのではという気がしていたが、やはり年配者と若い方との感覚の差というのはあるのだなと感じた。肝心な事は、(とある新聞記事で見たのだが、)パーソナリティって何?という話で、言語化する事、見ている場面を言葉にする力があるというのが、本来のパーソナリティという事のようである。例えば「ウィメンズクリニック」の話を聞いて行ってみたいと思うという事は、言語化が上手いという事である。パーソナリティというのは、相手によって言語化するように促すのが上手い人なのだろうと思うが、それが出来ない場合は自分で補助して言語化するという事が、非常に求められる。そういう事が今更ながら、皆さんの意見を聞きながら感じた。コミュニティ放送だと、70代から10代くらいの方々が聞くわけで、それに応じたパーソナリティを配置して、コーナーの構成の仕方など、編成の方で相応しい人選も必要である。そういった事が、皆さんの言葉の裏にあったような気がして、制作側として気を付けていかないといけないと思っている。

局の見解

山陽新聞のコーナーは、確かに記者の方によっての差はどうしてもあり、それは杓永とも話をしている。こちら側の考えとして、どうしてもスポンサーには時間を買っていただいているという感覚があり、その時間を守らないといけないという気持ちが無意識に働いてしまう。10分のコーナーを4分で終わってしまうわけにはいかない。不足の時間に関しては、こちらで調べた事を追加でお伝えし、コーナーとして成立できるような努力は必要だとは思っている。オリヅルさんのコーナーや税務署のコーナーも、スポンサードしていただいているとはいえ、少々やりづらい部分はあると思うが、改善策はあると思うのでもう一度きちんと対策を練ろうと思う。杓永しかり、新しく番組を担当していもらっているパーソナリティの方々には、それぞれ「ねらいと課題」を伝えている。狙いをつけて個性が際立つようには指導している。そこが上手くリスナーに伝われば良いなと感じる。また、声の部分については、個人的な好みの問題になってくると思う。

ご意見9

声のトーンについては、個人的にあまり得意ではないと発言したが、この時間帯に聞いている女性にとっては聞きやすく、話題としても合っているのかもしれないと思うので、そこはもう少し丁寧にターゲットに合っているかどうか調べてみるのも良いかも。金曜日の午前中、もしかして車の中で聞いている男性などは、少し聞くには体力のない時間帯かもしれない。

局の見解

テレビの経験をされているからなのか、状況の把握が出来る人なのかなと感じる。自分の中で番組の設計図のようなものがきちんと出来ているのだろう。とても軽快な番組である。

局の見解

彼女の声色の種類には感心した。何種類も使い分けており、抑揚のある楽しい放送となっていた。パーソナリティの味が出てこそ、その人の番組なのだろうが、パーソナリティそれぞれが好き勝手するわけにもいかない部分があり、そこは制作部長が上手くコントロールしていって欲しい。本人の個性もそれぞれ出していって欲しい。すべき指導はして、受け入れてもらい、個々でブラッシュアップしてもらえたらと思う。声の好き嫌いは好みの問題なのでしょうがない部分ではある。