第106回番組審議会

番組審議に先立ち、大久保社長より番組審議会、FMくらしきの説明後、新委員の皆様の自己紹介、そしてFMくらしきへのご意見、審議会への意気込みを伺った。

開催年月日令和4年5月18日(水)10:00~12:00
開催場所倉敷アイビースクエア

ご意見1

昨年、川辺地区に特化した記録誌を作成した。平成30年7月豪雨を受け、川辺は大変な被害を受けたが、真備全体の様々な災害の事や復興については、市や社協がまとめて下さっているが、地元民は自分の住んでいるエリアがどうだったのかという事を知りたいものだ。同じ真備でも、全体ではなく自分の住んでいる川辺の状況が知りたい人は多い。放送局の情報もそういった細部の情報を流して欲しいと思っているので、ぜひ地元くらしきの情報を豊富に取り上げていって欲しいと思う。

ご意見2

いつも聞けない時間帯の番組や、名前は知っていたけれど聴いたことがなかった番組など、審議会の対象になればDCを送ってもらって聴くことができたり、審議委員になれば色々とFMくらしきを知る事が出来て良かったと思っている。地域の情報を繋ぐことや育てるという意味で、番組審議会も番組に対する審査のような質疑応答しながら進めるわけだが、どちらかというと、ともに育てると言うとおこがましいが、どうやったらFMくらしきが良くなるかという事を、毎回審議会で考えていけたら良いなと思っている。今期も何卒よろしくお願いします。

ご意見3

倉敷に移り住む前から比較的ラジオは聞いていたので、何となく車に乗るとラジオを聞いたり、少し時間が出来たらラジオを行くような生活そしている。初めてFMくらしきを聞いた時は、「なんてどローカルな話をしているんだろう!」という驚きがあり、自分が聞いてきたようなラジオとは全然違っていた。FMくらしきの放送を聞いていると、自分の住んでいる近くや、場所がすぐ理解できるようなものなど、とても地域に寄り添ったような放送内容だなと思っている。初めてきくとアウェイ感があるかもしれない。初心者向けと言うより、どちらかというと聞き込んで好きになっていく放送局なのかなという印象。ラジオを聞いている人達の顔が思い浮かぶような、地域に寄り添ったラジオだと思う。また、地元の人が使う方言、例えば「すごい」を「ぼっけー」とか「でーれー」など、岡山の人はこれをどう使い分けているのか説明したり、方言を多言語化して表現してみるなどちょっとしたミニコーナーを作ってみるのはどうだろうか?地元に愛着を持っていただけたり、若い人の感覚で、学生さん達と作ってみたりすれば、聞いてみようかな?という気になったりするのでは。

ご意見4

倉敷市の面から言うと、真備の災害の際には、市民の方々に情報を伝える手段というものがあまりなかったりするので、そういった時にラジオで発信していただけたら非常に皆さんの役に立つのではと思う。ラジオというのは、比較的いろんな世代の方々が使いやすい媒体なのではと思っている。個人的な面だと、倉敷素隠居保存会で番組を持っており、素隠居のような存在でも番組が持てたり、大きな局では出来ない継続して出演する事により、自分たちに関わる人達が出ているとか、聞いたことがある声が聞こえてくるというのは、ラジオを聞いている人としてはとても親しみが湧くので、そういった所を活かしながら地域のつながりをどんどん増やしていけたら良いと思う。

ご意見5

番組ごとのリスナー層みたいなものはわかるのだろうか?どれくらいの年齢の人が聞いているのかなどが知りたい。自分はNPOの活動をしていて、障がい者の保護者の方にNPOの存在や活動の内容などを知っていただかないといけないため聞いてみた。様々な音声メディアなどの告知方法で発信することにより、ある程度存在は知っていただけているが、未だどうしても届かない層があり、それが比較的年齢の高い方々だ。ラジオは、情報がずっと流れていて、そこから普段耳にすることがなかった情報に触れる機会になる。そこの部分は自社はやれていなかった部分だと思う。ついで聞きというのは結構大事なのかもしれない。

局の見解

FMというと若者が聞くというようなイメージだが、FMくらしきに関してはそうではないかも。現場からの意見として、大体40代~50代くらいが比較的メールが多い。もちろん様々な年齢の方が聞いて下さっているが、自社番組に関して10代の方がすごく聞いているかというとそうは感じられない。J-Wave(東京)などのネット番組は聞いているかもしれないが。高校生が参加する番組などの制作も自社で行っており、若い層に届けられるようトライしている所だ。現在は、パーソナリティーの年齢プラス・マイナス15歳くらいの方が聞きやすいのかなというイメージ。後は、年齢ではなく「生活」や「倉敷」似関心のある属性の方が聞いているような感じ。あらゆるメディアがある中で、やはり倉敷が知りたい、近くに感じたいという方が聞いているように思う。

ご意見6

比較的FMくらしきは以前から聞いている方だと思う。児島から月に1回番組を放送している時もあり、聞いていた。機会があれば、ぜひまた児島から番組をしたいと思う。2025年までに児島の街は、コンパクトシティとして、風の道を整備したり、鷲羽山レストハウスがリニューアルするなど、児島から下津井へ抜け、鷲羽山へ抜ける道を形にして一体化するなど、様々なリニューアルを行っていく。番組を通じて、児島の街づくりを、広報として取り上げていただければありがたい。

ご意見7

ラジオをはじめとして、メディアというものは非常に厳しいと思っている。いろんなチャンネルがあり、全国の放送局、ラジオ番組があるわけで、その中で選ばれるというのは、運営している会社として非常に大変なのではないかと思う。営利性を追求するのと、公共性を追求するのと、どちらもある程度維持しないといけない所が非常に難しそうだ。自分は、聞きやすい番組を比較的聞き、聞きづらい番組は変えてしまう。FMくらしきの番組は、パーソナリティーの方が、地元の方々の魅力を引き出し、どんなふうに聞きやすくコーディネートしてくれるのかが楽しみだ。

ご意見8

自分とFMくらしきとの関係はかれこれ15年くらい前に、街づくり関係のNPO法人の事務局をしていた時、番組をNPOのが持っていたので、その時に一緒に出演させていただいたりした。また、真備の災害の際に、勤務している大学の学生たちが、緊急告知ラジオの利用方法や、どうやったら利用が拡大するのかなどの話し合いをした事もある。いま、自分の立場(教育の立場)から話すと、資料を拝見し、若者のラジオ離れが激しいという部分も考えた時、学生たちを見ていると、ラジオどころかテレビも見ない。全てYou Tubeやオンライン上のコンテンツ動画などで完結しているように思う。そういう所を考えていくと、ラジオを聞く必然性を作っていかないとダメなのかなという事を感じている。倉敷市と学校とFMがタッグを組むことができたら、なにか新しいしくみや、地元に対する愛着が湧くような仕掛けが出来たり、もしかしたら関係人口まで増やすことが出来るのではないかと思ったりしている。